歯周病予防講習会をしていただきました

健康経営

当病院では、先日、福岡県の担当者である原田様を講師としてお迎えし、「歯周病予防」に関する講習会を実施いたしました。歯と口の健康は、食事、会話、生活、の質だけでなく、全身の健康にも深く関係しています。今回は教えていただいたその内容を、一部、ご紹介させていただきます。

8020運動とは

「80歳になっても、自分の歯を20本保ちましょう」という取り組みです。歯が20本以上残っていれば、ほとんどの食品を噛んで味わうことができるとされています。ちなみに、親知らずをいれると、32本、親知らずを除くと、28本というのが、大人の歯の数になります。

8020運動が始まった1989年当初の達成率は10%未満でしたが、2022年には51%まで上昇しています。口腔ケアの意識向上と予防行動の成果と言えます。

虫歯の原因

食事をすると、お口の中は、一時的に酸性に傾きます。これは、歯の表面(エナメル質)が溶けやすい状態です。

特に、「だらだらと続く間食」は、虫歯のリスクを高めます。飲み物も含めた摂取の頻度には、注意が必要です。

唾液の重要な働き

唾液には次のような働きがあります。

  • 細菌の増殖を抑える
  • 消化を助ける
  • 歯を再石灰化する(溶けた表面を修復する)
  • 食べ物をまとめて飲み込みやすくする

唾液は、口腔内を守る非常に大事な役割を担っています。

歯を失う主な原因

8020推進財団のデータによると

  • 歯周病  37.1%
  • 虫 歯  29.2%
  • 歯の破折 17.8%

で歯を失うということです。最も多いのは「歯周病」で、40歳以上では、約2人に1人が罹患していると言われています。

プラーク(歯垢)とは

プラークは「食べかす」ではありません。“細菌が集まったかたまり”であり、1㎎の中に約10億個もの細菌が存在するといわれています。

歯周病は、このプラークが歯と歯ぐきの境目に溜まることから始まります。歯磨きによる物理的な除去が歯周病予防の基本となります。

歯周病の進行

  1. 歯ぐきの境目にプラークが付着
  2. 炎症が起こる
  3. 溝が深くなり「歯周ポケット」へ進行
  4. 歯を支える骨が溶ける
  5. 歯がぐらつき、最終的には喪失

さらに、歯周病は、糖尿病、心疾患、脳血管疾患、大腸がんなどとの関連も指摘されていています。喫煙やストレスもリスク要因となります。

正しい歯磨きのポイント

  • 毛先を歯面にしっかり当てる
  • 強くこすらず、軽い力で行う
  • 小刻みに動かす
  • 「時間」より、「磨き残しゼロ」を意識して行う
  • 歯ブラシは1カ月を目安に交換する

歯ブラシだけでは不十分です

歯ブラシによるプラーク除去率は60~70%程度とされています。歯周病は歯と歯の間から進行することが多いため、

  • デンタルフロス
  • 歯間ブラシ

の併用が有効です。フロスには、ホルダー付きとロールタイプがありますが、正しく使うことが重要です。

洗口液について

洗口液には、細菌の増殖を抑える効果がありますが、プラーク自体を取り除くことはできません。基本は“歯磨き+フッ素入り歯磨き粉”でのケアが推奨されます。

まとめ

歯の健康を保つために重要なポイントは次の通りです。

  • 間食や甘い飲料を摂るときは、頻度に注意する。
  • 丁寧な歯磨きを、毎日継続する
  • フロスや歯間ブラシを併用する
  • 歯ブラシは、定期的に交換する
  • 定期的に歯科健診を受ける

歯は、生涯を通じて大切な役割を担います。毎日のケアと定期的な受診で、健康な口内環境を保っていきましょう。

今後も、健康に関する情報を提供してまいります。

▶たていわ病院ホームページへ

タイトルとURLをコピーしました