意外と知らない「上手な眠り方」

健康経営

先月、寝具メーカーの東洋羽毛の前田さまに、睡眠についての研修を実施していただきました。睡眠の質は「健康」「作業効率」「安全性」を左右する重要資源なのですが、夜勤などの不規則な勤務が発生する医療現場、介護現場のスタッフにとって、なかなか難しい課題となることがあります。この研修で、睡眠を科学的に説明していただいて、成果につながる睡眠戦略を教えていただきました。一部ではございますが、その内容をご紹介させていただきます。

日本人の睡眠は世界的に見ても短い

出典:厚生労働省ホームページ

日本人の平均睡眠時間は、先進国の中でも明確に低い水準です。そして、医療従事者の平均睡眠時間は、それをさらに下回ります。疲労が常態化しやすく、判断力低下、事故リスク上昇、生産性低下につながっていきます。

“慢性的な眠気”は、”注意しなさいよ!という警告”とうけとめ、可能な対応策を検討してみましょう。

4~6時間睡眠が続くと、何が起きるか

  • 短い睡眠時間(4時間睡眠、6時間睡眠)が4日以上続きますと、眠気に「慣れ」て、眠気を感じにくくなってきます。
  • しかしながら、同じく、短い睡眠時間(4時間睡眠、6時間睡眠)が4日以上続いたときの、ミスの回数は右肩上がりに「上昇」をし続けます。
  • ~アメリカのペンシルバニア大学のVan dongen教授らの研究より~

この構造を理解しておくと、「ミスの防止のため」に、”睡眠不足を解消する”という対策がとれるかもしれません。

「寝だめ」は逆効果もありうると警戒しましょう

「週末に、長く眠ることで、睡眠時間を確保しよう!」という気持ち、とてもよくわかります。しかし、これが、”体内時計を乱す”ことがあります。
この”体内時計が乱れた”結果、いろいろな不調をきたすことになります。

研修で前田さまに教えていただいたのは、

  • 睡眠中央時刻をずらさないこと

遅く起きる場合も、就寝を早めることで、睡眠中央時刻のずれを少なくすることができます。
22時就寝、5時起床の方は、21時就寝、6時起床への変更で、睡眠中央時刻が変わりません。就寝を早めることで、起床が遅くても、睡眠中央時刻のズレが少なくなります。
早く就寝するのは、いつもの習慣もあって難しいもの。しかし、”休み明けがつらい”という方は、試してみていただく価値があるかもしれません。

仮眠(ナップ)はパフォーマンスの回復を促す

“睡眠圧”は、朝起きて、活動していると、蓄積してきて、”睡眠圧”がたまると、強い眠気を引き起こし、夜、深い眠りにいざないます。

この、”睡眠圧”は、仮眠によって低下させて、ある程度コントロールすることができます。

仮眠には、

短い仮眠(パワーナップ)

  • 15分から20分程度
  • 脳をすっきりさせます
  • あまり長いと起きづらくなります※注意

長い仮眠

  • 90分から120分程度
  • 疲労感を軽減させます

があります。

仮眠をうまく使って、リフレッシュしましょう。

寝姿勢圧測定も行っていただきました

希望者に寝姿勢圧測定を行っていただき、マットレスの硬さについてなど、睡眠の質改善のためのアドバイスをいただきました。測定を受けた方にはとても好評でした。

まとめ

睡眠の改善は、コストがかかりにくく※、健康を目的として、比較的、取り組みやすい課題です。※寝具は別です。
しかし、栄養、運動と同様に、毎日繰り返す行動ですので、積み重ねられたその影響は、はかり知れません。

やれるところから、はじめてみませんか。

今後も、健康に関する情報を提供してまいります。

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