運動会の季節です 走る種目と、体の整え方(前編)

健康情報・ヘルスケアTips

9月は、学校や地域で運動会が行われることの多い季節です。

プログラムには、速さを競う種目、そろえる種目、力を使う種目などが並ぶことがあります。

今回は前編として、よく見かける走る種目と、団体ダンスを取り上げます。

後編では、綱引き、玉入れなど、力を使う種目と、一日を通した整え方を見る予定です。

勝ち方の指南ではありません。

学校や地域によって、ルールも種目も違います。

ここで見るのは、よくある形の一例です。

中心に置くのは、当日の体と、無理を見ることです。

一日を通して、体にかかること

9月は、まだ暑さが残ることがあります。

短時間でも、屋外で繰り返して動くと、汗とともに水分や塩分が失われやすくなります。

朝食を抜いたまま、いきなり全力で走ることも、体には負担です。

のどが渇く前に、少しずつ水分をとる。

汗を多くかいたときは、水分だけでなく、食事や汁物から塩分も意識する。

ただし、持病がある方や、医師から水分・塩分の制限を受けている方は、自己判断で増やしすぎず、主治医などに確認してください。

8月には、水分のとり方や、残暑の疲れについてお伝えしました。

厚生労働省の身体活動のガイドでは、個人差を踏まえ、無理のない範囲で体を動かす考え方が示されています。

運動会の勝ち方を書いた資料ではありません。

その見方を、競技ごとの負担に重ねてみます。

100m走 短い距離でも、準備と戻り方が大切です

100m走は、短い距離で速さを出す種目として、よく組まれます。

体では、スタート直後に、脚へ負担が寄りやすいことがあります。

長い距離を同じペースで走るときとは、力の出し方が違う、と感じる方もいるかもしれません。

健康の目線では、準備運動が大切です。

いきなり全力で走り出すと、ふくらはぎや太ももを痛めることがあります。

走ったあとは、すぐに座り込まず、歩きながら息を整える方が、楽に戻りやすいことがあります。

短い競技でも、汗は出ます。

次の種目まで間があるときは、少量の水分を取っておくとよいでしょう。

リレー走 待っているあいだの、体の冷えに注意します

リレーは、よく見られる形では、バトンをつないで走ります。

走る時間は短くても、自分の番まで待つ時間が、長くなることがあります。

健康の目線では、待機中の冷えと、そのあとの急な加速に注意します。

日陰で待ちすぎて体が冷えたまま走り出すと、筋肉を痛めることがあります。

走った後は、次の人の応援に気を取られて、自分の呼吸と水分を後回しにしないように注意しましょう。

バトンの受け渡しで減速する、といった勝ち方の話より、待っているあいだに体が冷えていないかを見てほしいと思います。

スウェーデンリレー走 距離が長い区間ほど、回復に時間がかかることがあります

スウェーデンリレーは、一例として、区間ごとに走る距離が違う形があります。

よく見かける並びでは、100m、200m、300m、400mと、距離が伸びていきます。

学校によっては、並びを変えることもあります。

体への負担も、区間によって違うことがあります。

短い区間では、スタート直後に脚へ負担がかかることがあります。

長い区間は、息が上がりやすく、走り終わったあとの回復にも、時間がかかることがあります。

誰をどの区間に置くか、といった組み方は、戦略によっても異なります。

ここでは、勝ち方より、長い区間を走ったあとの体を見ておきたいと思います。

走り終わったあとに、めまい、吐き気、強い息苦しさがある場合は、無理に次の応援へ戻らず、日陰で休むことが先です。

団体ダンス 長い時間、足腰への負荷と日射が重なることがあります。

団体ダンスは、動きをそろえる種目として組まれることがあります。

見た目は華やかでも、曲のあいだ立ち続け、手足を動かし続けると、足腰や呼吸の負担は小さくないことがあります。

練習期間が長い場合は、当日より前から、足や膝に負担がかかっていることもあります。

当日は、痛みをこらえて踊るより、無理のない範囲で参加する方が、あとが楽です。

屋外なら、日射と立ち続ける疲れも重なります。

休憩のたびに、水分を取ることを忘れないでください。

難しい動きを増やすかどうか、より、痛みや息切れが出ていないかを見てほしいと思います。

前編のまとめ

走る種目は、短い全力と、待っているあいだの冷えが重なりやすいことがあります。

ダンスは、長い時間の足腰の連続使用と、屋外の暑さが重なりやすいことがあります。

どちらも、勝敗より先に、準備、水分、競技の後の体調の戻り方を見ておくと、体は楽になりやすいと思います。

後編では、綱引き、玉入れ、応援合戦、俵もち上げなど、力を使う種目と、一日を通した整え方を取り上げます。

今後も、暮らしの中で見直せる健康の話を、少しずつお伝えしてまいります。

参考情報・出典

  • 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
  • 厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料」
  • 環境省「熱中症予防情報サイト」
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